元々が近眼なので、若い頃はコンタクト、最近ではもっぱらメガネ生活をしています。
数年前からは見栄をかなぐり捨てて、遠近両用メガネの世界に足を突っ込んでおります。
いえ、正確には遠近両用メガネではなくて、近近両用メガネ。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、遠近両用メガネと同じく、ひとつのレンズの中にちょっと近いところが見える度数と、さらに近いところが見える度数が入っているメガネです。
近いところと近いところを見るメガネだから近近メガネ。ちなみに、中くらいのところと近いところを見る中近メガネなるものもあります。
というわけで、パソコンを見る時間が圧倒的に長い上に、ペーパークイリングなど細かな作業が好きなので、パソコンが良く見える度数と手元作業がしやすい度数ということで、近近メガネを作り、これで1本で快適に毎日を過ごしていました。
多少遠くが見えなくても、近所を歩き回る分にはまったくもって不自由を感じません。
いえ、感じなかったのです(過去形)。
そう、今はすっごい不自由を感じます。
というのも、近所のスーパーがまさかの閉店。降って湧いたような買い物難民状態になり、自転車で15分ほどのところにあるスーパーまで買い出しに出かける生活になってしまったのです。
強制的に運動ができる環境になったんだから、逆にラッキー♪
と思おうとしたのですが、そんな悠長なことを言っていられないことにすぐに気づきました。
近場を歩き回る分にはいいのですが、遠くへ出かけると目がものすっごい疲れるのです。
無意識のうちに、見えないものを無理して見ようとしているようで、家に帰って来る頃には、弱い頭痛になっていたり、気分が悪くなっていたりで、床に座り込んだ途端にもうヘロヘロで動く気にすらなりません。
1度買い物に出かけると、半日は確実につぶれる感じです。
こ、このままでは行けない……。
思い立って、遠近両用コンタクトレンズを作りに行きました。
メガネではなく、遠近両用コンタクトにしようと思った理由
理由その1
真夏にサングラスを掛けたかった。
近頃の真夏の日差しの強さは皆さんご存じの通り。
近所のスーパーなら日が暮れてからの買い物もありですが、自転車で暗い道を走るのは、そもそもあまり自転車が得意でない私としてはちょっと怖いものがあります。
となると、買い物は日中。開店時間目指して出かけたとしても、帰って来るのは11時くらいでしょうか。
真上から照りつける太陽と、アスファルトからの照り返し。そこを自転車で走ることを考えたら、
サングラスがあったほうがいいんじゃない!?
という発想に行き当たりました。
だとしたら、やはりここは遠近両用メガネではなくて、コンタクトレンズにしたいところです。
理由その2
少しは若く見えるかも、と思った
ここ数年ずっとメガネ生活でした。コンタクトより楽ちんで助かるわ♪くらいに思っていました。
ところが。
本当にどこからどうみても、きっすいのオバサンにしか見えない年頃になって来たら、ふいに
ちょっとでも若く見える方法はないかしらん?
と手遅れ感たんまりの思いにとらわれてしまったのです。何を今更、と冷静な自分はそう思っているのですが、ほんの1歳若く見えるだけでいいんだから、ともうひとりの自分がささやきかけて来ます。
そんなこんなで、遠近両用コンタクトに挑戦してみることにしました。
遠近両用コンタクトレンズ初体験
近くを取るか、遠くを取るか
眼科でまずは検眼をしたのですが、これがもうなかなか大変でした。
遠くはくっきり、手元ははっきり、というのが誰もが理想とするところだと思うのですが、遠近のコンタクトでこれを実現しようとするのはかなり厳しいものがあるそうです。
実際、私もいくつかのコンタクトレンズを試させてもらったのですが、遠くがはっきり見えると手元がぼんやりしてしまいますし、手元をはっきりさせようと思うと、今度は遠くが今ひとつはっきりしません。
私の場合は、あくまでも買い物の時に使うことが目的だったので、手元よりも遠く優先であわせてもらいました。
けれど、いくら手元を犠牲にすると言っても、LINEの文字くらいは見えないと困ります。
あぁでもない、こうでもないとレンズをとっかえひっかえして、仕舞いには検眼をしてくれている方に申し訳なくなってしまって、
も、もういいです……。
とまで言ってしまった私なのですが、検眼をして下さった方がそれはそれば良い方で最後まで心よくつきあって下さいまして(本当にありがとうございました)。
100パーセントとは行きませんが、80パーセントは満足いく度数のコンタクトがなんとか決まりました。
慣れるまでが大変かも。いや、果たして慣れるのか
その日は、お試し用のレンズをつけたまま帰宅。これとは別に数日分のお試しレンズもいただけるとのことだったのですが、在庫がなかったのでこれは後日ということになり。
はぁ、やっと決まった、決まった、るんるんるん♪
と小躍りしたいような気分で帰って来たのですが……、き、気持ち悪い……。
家についたらですね、メガネの時とはまた違った気持ち悪さがあるのです。
目の中心から後頭部にかけてがギュッと締め付けられたような、独特の不快感もあります。
近視用のコンタクトと違って、遠近のコンタクトは慣れるまでに少し時間が必要とのことでしたが、果たしてこれは我慢しなければならない範囲の不快感なのかどうか。
取り寄せ中のお試しレンズが来たら、もう少し試してみるつもりではいるのですが、6:4くらいで今は諦めるほうに心が傾いています。
コンタクトよりもメガネのほうが視力は出やすい
遠くははっきり、手元はくっきりの理想により近づけられるのは、コンタクトよりもメガネのほうが得意分野なのだそうです。
ただ、どちらにも一長一短があって、メガネはレンズの上部分で遠くを、下部分で手元を見るという構造上、その境目付近でクラッとするような不快感を覚える人もいるそうです。
比較するために、ということで、もしも遠近両用メガネにしたらこんな感じですよ、という度数のレンズで周囲を見せてもらったのですが、確かに遠くも近くも一番見やすかったのは事実です。
というわけで
あと1週間くらい悩んでから、メガネからコンタクトに決めたいと思っています。
うーん、でも、結局気持ち悪くなるのなら、今のメガネのまま頑張る!ってのもありかなぁと思わなくもないのです。
はてさて。