やる気を出すための掃除本カレン・キングストン「ガラクタ捨てれば自分が見える」はもはや古典と呼んでもいいレベル

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掃除のモチベーションをアップするための方法として、好きな音楽を流すことと並んで王道なのが、掃除や片付けに関する本を読むことではないでしょうか。

最近ではさすがに掃除に取りかかるまでのハードルが低くなって来たので、本を読んでから「よっこらしょ」ということは少なくなりましたが、以前はずいぶんと掃除本のお世話になりました。

そんな私が自信を持ってオススメするのがカレン・キングストンの「ガラクタ捨てれば自分が見える」です。

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「ガラクタ捨てれば自分が見える」さえあれば他の本はいらない

私が持っているのは2002年に刊行された初版ですが、今は「 ガラクタ捨てれば……」となって第2版が出版されています。

今でこそ、掃除のモチベーション関係の情報を集めていると、必ずと言っていいほど行き着くカレン・キングストンのこの本ですが、当時はそこまで有名ではありませんでした。

本屋で目にした時も「少しでもやる気アップに繋がるといいな」といった程度の軽い気持ちでした。けれど本書を読み終えた時には、

来た、これだ!

とガッツポーズすらしたい心境でした。それほどまでに、自分の中で掃除へのモチベーションが高まっているのを感じたのです。

「ガラクタ捨てれば自分が見える」はこんな本

副題に「風水整理術入門」とあるように、風水学を応用しながら空間エネルギーを「スペースクリアリング」することで、良いエネルギーの流れを作ることをベースにしています。

そして、その良いエネルギーの流れを作るためにもっとも重要な要素として「ガラクタ」を捨てること、そのためのガラクタに対する考え方、影響、対処方法などが丁寧にかかれているのが本書。

なんて書くと難しそうですが、全くもってそんなことはないのでご安心を。

未来へのワクワク

私自身スピリチュアル的なことはあまり得意なほうではないのですが、「エネルギー」だとか「スペースクリアリング」なんて言葉が出て来る本書には、なぜか拒絶反応みたいなものが起こりませんでした。

いや、それどころか素直に聞けてしまう不思議。

整えられた空間のエネルギー、ガラクタの鬱積したエネルギーが私たちにもたらす影響を分かりやすく説明しつつ、確かにガラクタを片付けたら人生が好転しそうだな、と思えるような未来へのわくわく感を得ることができるからなのかもしれません。

人生を無為に過ごしてはいけません。机に向かって、家が整理できたらやりたいことをリストにしてみましょう。そうしてそのリストを、大掃除に取りかかるための励みにするのです。

なんて言われると、本を読んでいる最中から、部屋の中を片付けたくてうずうずしてくるほどです。

完璧すぎないのがいい

片付いた部屋には憧れるけどできるだけ掃除はしたくない「ゆるっと掃除派」なので、掃除や片付けの本にありがちな微に入り細にわたる方法を教えられると、逆にげっそりとしてやる気が失せてしまうことがよくあります。

けれど、本書では

さて、私は何も潔癖症になれといっているわけではありません。片付き過ぎている、まるで味もそっけもない家は、エネルギーが貧弱で、ゴミ溜めのような家と同じくらい問題があります。

とあるように、そこかしこにゆとりが感じられ、ゆるっと派な私でも十分について行ける内容になっています。

日本では第2版、原書は第3版が最新

私が読んで、そして何回もの引っ越しをくぐり抜けていまだに手元に置いているのが初版、今日本で出版されているのが第2版、そして原書はイギリスですでに第3版までが出版されていて、アメリカでも第3版が2016年3月に出版予定とのこと。

「ガラクタ」を少しでも減らそうとしているのに、掃除関係の本に電子書籍が少ないってのはどんなものなのよ!?

と日々思っていたりもするわけですが、本書も残念ながら電子書籍版は用意されていないようです。

それでも幸い安くてコンパクトな文庫なので、もしも興味を持たれた方がいましたら、ぜひ一度読んでみることをおすすめします。もちろん図書館で借りるってのもありですが、手元に置いても絶対に損のない本です。

何だったら、この本1冊あれば、他の掃除・片付け本はいらないんじゃないかってくらいのレベルでオススメです。

新 ガラクタ捨てれば自分が見える (小学館文庫)

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