世界的デザイナー佐藤オオキのミニマリスト的生活

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2015年の流行語大賞のノミネート50語が発表になりました。

テレビなどでも散々とりあげられていて、ざっくりと見た感じでは「あぁ、あれね」とすぐにピンと来るものから「なに、それ?」と思うようなものまでいろいろです。

そんな中「ミニマリスト」という言葉もノミネートされていました。

このブログでも、時々使っている言葉で、流行語というよりはすでに市民権を得て定着した言葉だとばかり思っていました。けれど、街頭インタビューでは知らないという人もけっこういました。

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ミニマリストとは

簡単に言ってしまえば「必要最小限のモノしか持たない暮らし」。

けれどこの必要最小限というのが線引きの難しいところで、最終的にはトランクひとつの荷物しか持たないのが究極のミニマリストだとする人もいれば、シンプルライフあまり大きく変わらないスタイルでもミニマリストと呼ばれることがあったりと、言葉の意味する幅がかなり大きくなっている印象です。

ミニマリストの代表としてすぐに名前があがるのが、あのスティーブ・ジョブズ。黒のタートルネックのTシャツとジーパン姿でお馴染みです。

もちろん1着ずつしかないものを何度も着回しているのではなく、同じ形のものを複数枚(というか、大量に)持っていました。

こうすることで、毎日毎日、今日は何を着るか?ということを考える必要がなくなり、その分、他のことに判断や決断のエネルギーを使えるというわけです。

ジョブズの言葉かどうかは知らないのですが、このようにいつも同じ服を着ることを

私服の制服化

と呼びます。

他にも私服の制服化ということでは、Facebookのマーク・ザッカーバーグ、アメリカのオバマ大統領、そしてアインシュタインなどの名があげられます。

アナザースカイに佐藤オオキさん登場

2015年11月6日に放送された「アナザースカイ」のゲストは世界的デザイナーの佐藤オオキさんでした。

400件のプロジェクトを抱え、クリップから駅前広場までありとあらゆるものをデザインする佐藤さんに密着し、そのVTRを元にスタジオで今田耕司さんとのトークが繰り広げられました。

以前から、佐藤オオキさんのシンプルでいて、切り口の鋭い物の考え方が大好きで、著書「問題解決ラボ」なども読んでいたのですが、この番組中ではじめて

ひょっとして佐藤オオキさんもミニマリストでは?

との思いがわき上がってきました。

ミニマリストな佐藤オオキさん

私服の制服化

出張先のミラノのホテルで、スーツケースに詰め込んだ洋服を並べて見せるシーンがありました。

これが明日の分、これがあさっての分……と全部で5日分の洋服があったのですが、取り出された白いシャツ、下着、靴下はどれも全く同じ物でした。

私服の制服化だとか、判断する時間の節約とか、そんな難しい前置きは一切なく、スタッフに言われるまま並べてみました的なゆるい雰囲気が、佐藤さんの人柄にマッチしていてとてもほほえましい光景した。

食事もほぼ同じもの

食べ物にもこだわりがないそうです。

ミラノに滞在中はいつも行くお店が決まっていて、週の半分は同じ店の同じメニューなんだとか。

味は「ふつう」だそうです(笑)

ミラノオフィスがびっくりするほどシンプル

白を基調としたオフィスは、どうやって仕事をしているのだろうとびっくりするほど物がありませんでした。

白い壁、白い椅子、ガラス天板の白いデスク。そしてそのデスクの上にはアップルのPC。

美術館の展示スペースと言われても納得してしまいそうな無駄のない空間で、キレイ好きで有名なあの今田耕司さんが

『なんにも置きたくなくなる、キレイやから』

と思わず口にするほどの完成度でした。

モノにはこだわりがない

ミニマリストと言われる方々がよく言うのは「少ないもので暮らすからこそ、そのひとつひとつには徹底的にこだわっている」というもの。

ところか佐藤オオキさんは、そういったこだわりは一切ありません。あれだけの優れたアイデアの作品を生み出しているというのに、えぇ、そんなのあり?と思いたくもなるのですが、

『このペンじゃなきゃとか、この紙の書き心地とか、全くないですね』

とのこと。このあと更に

『買い物とか全くしないですね。趣味もないですし、食べ物も……うーん』

と続きます。

日々の何気ない生活の中で、様々なものをインプットしているのでしょうが、これだけきくとデザイナーというより普通の人です。

そうして普通の人が普通じゃないアイデアをひらめくのですから、やはり佐藤オオキさんは天才です。

佐藤オオキさんのデザイン

最後に佐藤オオキさんの作品を紹介して終わりたいと思います。

佐藤さんのデザインオフィスであるnendo名義の作品もあるので、厳密には佐藤さんのデザインではないものも混ざっているかもしれませんが、そこはご容赦を。











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