転勤族に大きな家具は不要。カラーボックスと衣装ケースで快適に

転勤族の知恵

転勤族に大きな家具は不要。カラーボックスと衣装ケースで快適に

引っ越しを繰り返すうちに、どんどん家具がなくなっていった管理人 ぺんでございます。

大きな家具の代表と言えば婚礼家具ですが、今でも結婚となると婚礼家具(洋服タンス、和タンス、整理タンスの3点セット)をそろえる習慣は残っているのでしょうか。

大きく夢の膨らむ時期ですし、親も子どものために何かしたいと願いますから、ここぞとばかりにそろえる方もいらっしゃるかもしれませんね。

私の若かりし頃はまさにバブルまっただ中だったので、結婚といえば婚礼家具でした。豪華な結婚式・披露宴と重厚感のある婚礼家具は幸せな結婚の象徴ともいえる存在でした。

ですが、ワタクシ、結局婚礼家具は買っていません。親から何度も「本当にそれでいいのか」と念を押されましたが、本当にそれでいいのだと断りました。

なにせ、夫(当時は婚約者)が転勤族とはなから決まっていたものですから、引っ越しにそなえて少しでも身軽でいたかったのです。

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婚礼家具は転勤族には大きすぎる

置き場所の問題

転勤族ではなくとも、アパート暮らしからスタートする若い夫婦には婚礼家具は大きすぎます。

個人的感覚でいえば、あれは結婚と同時に一戸建てを購入するくらいの経済力、もしくは親が資産家の方が買うものだとすら感じています。

「新しい生活」「幸せな生活」からイメージするものを思い浮かべてみて下さい。

そこにあるのは何ですか?

大きな家具?

違いますよね。

太陽がさんさんと降り注ぐ明るい部屋、そしてその中央にはあなたがいるではないでしょうか。

そうなんです、あくまで主役は自分たちであって、決して豪華な家具ではないのです。

家具があまりにも大きすぎて、ひと部屋を占領。その隙間をぬうようにして、こぢんまりと生活していた友人たちを何人も見ています。

大きすぎて置き場所がない。

口をそろえて、言っていました。

決して安いものではないですし、親の愛情がいっぱいつまった家具ですから、処分するにできないのです。

いつか家を買って、広い部屋に住むその時までの我慢……。

でも、その我慢はいつになったら終わるのでしょう。

特に、転勤族の場合は。

大きな家具は引っ越しで傷みやすい

わが家にも引っ越しのたびに大騒ぎになる洋服ダンスがありました。

独身の頃に自分で買ったものなのですが、かなり大きさがありました。高さも恐らくは2メートル程度あったのではないかと思います(今はもう手元にないので、大きさをはかることができません。残念)。

このくらいの大きさになると、たいていは上下2段に分かれたりするものなのですが、この洋服ダンスは分割するようにはなっていませんでした。

組み立て式の家具でもないので、分解することもできません。

引っ越し業者さんはプロですから、この大きな家具を毛布のようなものでぐるぐる巻きにして、まずは傷がつかないようにします。

そして、2~3人がかりで運ぶのですが、これがもう本当に大変。いつも申し訳ない気もちで一杯になります。

前の家からは何とか持ち出すことができたものの、新居の玄関から上手くいれることができず、1時間ほど玄関先で格闘したことがありました。

一度はベランダからワイヤーでつり上げて搬入、ということで事前の調整ができていたのですが、いざ新居へ行ったらつり上げるための大型車を置くスペースがなく、やはり悪戦苦闘して玄関からいれたことがありました。

大きな家具だからといって決して乱雑に扱われることはないのですが、それでも運ぶのは人間です。

大きくて重ければ、手元が狂って落としそうになることがあります。マンションの廊下が狭くて、ゴン!とぶつかってしまうこともあります。

エレベーターのないマンションで、階段から洋服ダンスを運び出した時には「ミシッ!」と嫌な音を立てたのも実際に聞きました。少し離れた場所に立っていたというのに、そこまで聞こえるような音でした(この時ばかりはタンスは壊れたものと思いましたが、とりあえず目につくところにヒビなどはありませんでした。いまだに謎)。

重くて大きくなればなるほど、運ぶのが大変になります。いくら毛布でくるんでみたところで、ぶつければへこみますし、無理に持ち上げればどこかが歪みます。

大きな家具だからといって運べないことはないのですが、運ぶの向いていないことは間違いありません。

転勤族の家具を考える

大きな家具が転勤族に向かないからといって、家具をまったく持たないで生活をするわけにもいきません。

なのでここは知恵を振りしぼって、

少ない家具でも何とか暮らす方法

について書いてみたいと思います。

見た目は決して良くないので、インテリアにこだわりたい人には不向きかもしれませんが、生活の快適さはアップします。

クローゼットのついている部屋を選ぶ

ウォークインクローゼットなら完璧なんですが、そんな高級な部屋に住める転勤族なんてほとんどいませんよね。

私は住むどころか、ウォークインクローゼットのある部屋にすらお目にかかったことがありません。探している物件のランクがそもそも違うのでしょう。

という話はさておき。

クローゼットがついている部屋を選べば、コートやワンピースなどの丈のある衣類を収納することができます。そうすれば、洋服ダンスはなくても何とかなります。

初心者転勤族の頃は、クローゼットは衣類を収納する場所というよりも、季節ものの家電や、子どものおもちゃ、その他部屋には出しておきたくない物をしまう場所だとばかり思っていました。なので、洋服ダンスを手放すことなく何度となく引っ越しを繰り返していました。

けれど、ある日思ったのです。

クローゼットに洋服が入れば、この大きくて運ぶのが大変な洋服ダンスがいらなくなる、と。

で、どうするか。

断捨離です。

クローゼットにごちゃごちゃ入っていたものを可能な限り処分して、スペースを確保しました。そこに洋服を入れて、洋服ダンスを処分。

結果として部屋も広くなり、引っ越しの時の気苦労も減って、一石二鳥でした。

整理タンスのかわりに衣装ケース

家には整理タンスがひとつだけありますが、これだけではまったく足りません。

そこで登場するのが衣装ケース、それも引き出しタイプの衣装ケースです。

見た目がチープなのが難点なのですが、寝室のひと目に付きにくいところに置いて、そのまま出しっ放しで使っています。

衣装ケースと言うと、季節はずれの衣類を保管するためのものと思いがちですが、引き出しタイプのものならば、そのまま整理タンスのかわりとして使うことも十分に可能です。

それほど値段が高くないので、引っ越し先のスペースに合わせて、買い足したり、処分したりするのも簡単です。

そして何よりもこの衣装ケースがすごいと思うのが、

引っ越しの時に中の衣類を梱包する必要がないこと。

普通の整理タンスだと、衣類をすべてダンボールにいれなければなりません。そして、新居についたら今度は衣類をダンボールからタンスへ移し替え。

ところが衣装ケースの場合は、引き出しの部分にガムテープをぺたっと貼って、運んでいる途中にあいてしまわないようにするだけでいいのです。あとは引っ越し屋さんがそのまま運んでくれます。

新居についたらガムテープをぺりっとはがすだけ。一瞬で、元通りの生活に戻れます。

この楽さになれてしまうと、タンスをもう1本買いたそうかなと考えるまえに、衣装ケースをもうひとつ買おうかな、と考えるようになります。

カラーボックス最強説

近頃では、ニトリやIKEAで気軽に家具を買うことができるようになりました。

なのでインテリアにこだわりのある人は、引っ越しのたびに処分する覚悟でニトリなどの家具を買うのもありだと思います。

ただ、いくら安いとはいえそれなりの値段はしますし、処分をするにもお金がかかります。そこで登場するのが

安くて、軽くて、レイアウト自由自在のカラーボックス。

引っ越しのたびに窓の位置やリビングの広さなど、様々なところで違いが出て来ます。

前の家では壁面にぴったりおさまった本棚が、今度の家ではどうにも上手く入らないなんてことはしょっちゅうです。

こんな時、頼りになるのがカラーボックス。

部屋の間取りに合わせて、縦に置いたり横に置いたり。さらには、扉付きタイプと通常タイプを2つ並べて少しだけ部屋に統一感を持たせてみたり。

想像以上の働きをしてくれます。

最近ではよくある3段タイプだけではなく2段や5段のもの、さらにはガラス扉がついているものまであったりするので、工夫次第でそれなりにオシャレなインテリアを作り出すことができます。

まとめ

カラーボックスや衣装ケースを使っていると、どうしても部屋の雰囲気がチープになってしまいます。

けれど、引っ越しのことを考えるならば、身軽であることが一番のメリットです。

こんな部屋じゃ、友達も呼べない……。

そんなことを思う必要もありません。

「転勤族だから、これが一番なの」

と言えば、誰もが納得してくれます。心の中で「安物ばっかり」と思っていた人もひょっとしたらいたのかもしれませんが、面と向かってそう言われたことはないので、気にしたことはありません。

でも「転勤族だから」って言うからには、部屋はすっきりとしておいて下さいね。

子どものおもちゃ、雑誌、雑貨などがあふれかえっている部屋の中で転勤族アピールをしてみたところで、きっとそれは言い訳にしか聞こえません。

来る人がびっくりするくらいに物の少ない部屋だからこそ、カラーボックスや衣装ケースの価値が光るんです。

そっか、転勤族ってこういう生活なんだ。

と遊びに来た相手を逆に納得させてしまうくらいのすっきりインテリアをぜひ完成させてみて下さい。

高級な家具や洗練されたインテリアが憧れであることに間違いはありません。

けれども転勤族になってしまったからには、すっきりさっぱりとチープ路線を突っ走るというのも、案外と悪くはない方法です。

良ければぜひ検討してみて下さいませ。

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